ホーム > 同窓会 > 俳句同好会 > 第36回「蘇鉄の会」ご報告&次回第37回開催のご案内
(2026/01/17) 担当:長尾 小百合(事務局・会計担当 30期)
俳句同好会 第35回「蘇鉄の会」報告
令和8年1月10日(土)に
新年会を兼ねた冬の句会は昨年と同様に築地ボン・マルシェで開催。
二神康郎さん(北高6回)がメンバーに加わり
イタリアンをベースにした新ジャンルの築地料理をいただきながらの
賑やかな句会になりました。
今回の投句参加者12名(含む講師)
投稿句は全48句でした。
兼題:「初日の出・初日」一句
季題:「冬」三句
…………………………………………………………………………………………
【城下洋二先生投句】
さあこれより八十の坂初日射す
散る黄葉くもり硝子を彩りて
冬麗のお茶のみどりに憩ふ朝
風のなか凍て雲凛と焼けてゆく
【選句と選評】 講師 城下洋二
<特選>
五十鈴川喜寿の門出の初日の出(南行)
伊勢の神聖な川での喜寿の年の初日の出。とにかくおめでたい。
青い目のパパもねんねこ着て急ぐ(真智子)
面白い光景。すっかり日本に同化した外人が目に浮かぶ。
屏風立て心新たに花生ける(まさ)
新年の花でも活けているのでしょうか。心を込めて花を活ける様子が目に浮かぶ。
一年の越し方思ふ柚子湯かな(博石)
過不足なく柚子湯の風情をとらえているが、類想がありそうな句でもある。
<並選>
初日の出健康長寿柏手に(徹)
初日の出に手を合わせて祈る、日本人の原風景。
初日の出富士に照り映え隈もなし(康郎)
詠みたい情景は分かるのだが、説明的で、読者に想像の余地を与えないので、
句に余韻がなくなる。
(参考)初日の出全き富士の浮かびけり
嚏出て火鉢の灰の崩れけり(小百合)
懐かしい茶の間の様子。火鉢の灰は崩れるというより
飛び散る感じの方が臨場感がある。
(参考)大嚏火鉢の灰を吹き散らし
新年会和服姿や紅一点(徹)
この句の場合新年会で一度句が切れているので、
中七の「や」で切らないで「の」として下五へ続けたほうが良い
(参考)新年会和服姿の紅一点
古民家や色あでやかにつるし柿(良)
こういう光景は少なくなったが、山間の茅葺屋根の古民家が目に浮かぶ。
ただし吊るし柿は秋の季語。
雪が舞う早き流れに舟下り(南行)
「流れに」とすると説明的になるが、「流れの」とすると状態だけを表し、
臨場感が表現される。
(参考)雪の舞ふ早き流れの舟下り
玄冬の蒼空渡る一人旅(真砂)
冬青空の下孤高の旅人がゆくといった趣が面白い。
時雨止み陽の射すあたり幸多し(勝利)
確かに冬空に日が差してくると、幸せがやってくる気持ちになる。
朝歩き群れ飛ぶ鳩に雪の富士(康郎)
情景は鮮明だが、「朝歩き」は日本語として不自然なので「朝の散歩」と
したほうがいい。上五の字余りはあまり気にならないので。
(参考)朝の散歩群れ飛ぶ鳩と雪の富士
武蔵野の崖の小道や落葉舞ふ(博石)
国分寺崖線の小道だろうか。崖から水が滴り、
雑木林の落葉が舞う昔の武蔵野の景色が浮かびます。
障子開け子らも喜ぶ銀世界(純子)
「子らの喜ぶ」は観念的な言葉なので、どんな風に喜んだかはっきりしない。
例えば歓声を上げたとか具体敵に喜びを表したほうがいい。
また障子は冬の季語なので、そのままでもいいが季重なりは避けるなら、
参考例のようにしたほうがいい。
(参考)カーテン開け子らの歓声銀世界
第36回「蘇鉄の会」互選結果 ( )内数字は得票数・講師選含む
兼題「初日の出・初日」
合わす手の爪の先にも初日かな 真智子 (3)
初日待良い年願う老夫婦 良 (0)
出会うものみな珍しく初日の出 博石 (0)
初日の出黙する人の息白し 小百合 (1)
初日の出健康長寿柏手に 徹 (1)
初日の出祖母の打つ手に身が締まる まさ (3)
五十鈴川喜寿の門出の初日の出 南行 (3)
初日享く城山に抱く縄文器 真砂 (0)
Cherishは大切にの意初日の出 勝利 (0)
初日の出神々しさに我忘る 純子 (0)
初日の出富士に照り映え隈もなし 康郎 (3)
季題「冬」
冬寒や小学生の半ズボン 真智子 (2)
古民家や色あでやかにつるし柿 良 (3)
風止みて人待ち顔の芒の穂 博石 (1)
落葉掃く音の途切れて路地ひそか 小百合 (2)
歳重ね幾年越すぞ年の暮れ 徹 (0)
凍てついた空気の中にも冬茜 まさ (0)
雪が舞う早き流れに舟下り 南行 (1)
玄冬の蒼空渡る一人旅 真砂 (2)
時雨止み陽の射すあたり幸多し 勝利 (3)
初雪や庭に鎮座の雪だるま 純子 (2)
朝歩き群れ飛ぶ鳩に雪の富士 康郎 (1)
道端の手袋片手待ちぼうけ 真智子 (2)
青空に白冴え渡る寒椿 良 (2)
武蔵野の崖の小道や落葉舞ふ 博石 (1)
日の差して畳目浮き立つ冬至かな 小百合 (4)
新年会和服姿や紅一点 徹 (2)
屏風立て心新たに花生ける まさ (2)
キラキラと葉を震わせて銀杏散る 南行 (1)
島人の笑顔の声や冬の海 真砂 (2)
南天に鳥が来るよう実が二つ 勝利 (0)
はらはらと雪舞う夜の静けさや 純子 (1)
朝歩き枯葉舞い散るけやき台 康郎 (0)
青い目のパパもねんねこ着て急ぐ 真智子 (3)
公民館年寄りばかり新年会 良 (0)
一年の越し方思う柚子湯かな 博石 (4)
嚏出て火鉢の灰の崩れけり 小百合 (2)
奥山の熊はいずこや街の中 徹 (0)
葉を落とす梅の小枝に小鳥二羽 まさ (1)
庄内に白鳥群れる田んぼかな 南行 (0)
家猫の今日も日課の日向ぼこ 真砂 (0)
同輩よ師走の通勤人少な 勝利 (0)
障子開け子らも喜ぶ銀世界 純子 (1)
朝歩き秩父の山や冬の富士 康郎 (0)
………………………………………………………………………………………………
第37回「蘇鉄の会」ご案内
開催日時:2026年4月11日(土)12:00~
選評講師:城下洋二先生
御 題:兼題「さへづり(囀)」 1句
当季(春)雑詠 3句 計4句
投句締切:2026年3月29日(日)
投句方法:兼題1句と当季雑詠3句の計4句
※あらかじめメールにて上記締切までに俳句の投稿をお願いします。
下記メールアドレスまでお送りください。
nagao@work21.co.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
開催場所:国営「昭和記念公園」
公園内でお弁当を食べたあと
13:30から日本庭園内の歓楓亭にて句会を開催いたします。
集合場所:JR青梅線西立川駅 改札付近
集合時間:12:00
参加費用:3,000円(お食事のほか抹茶セットをご用意)
コメント
名前 (必須)
メール (必須)※メールアドレスが公開されることはありません
コメントを残す