ホーム > 同窓会 > 俳句同好会 > 2018.11.10 松山北高校俳句同好会「蘇鉄の会」第8回報告及び次回予告
(2018/11/11) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第8回 蘇鉄の会 報告
2018年11月9日(土)12:00より、飯田橋駅近くの千代田区富士見町2丁目「ルノアール飯田橋西口 会議室」にて第8回「蘇鉄の会」を開催しました。
今回の投稿は9名から各3句ずつ全27句(当日1名欠席)、そして城下講師から3句いただきました。
互選によりそれぞれ3句ずつ選んだ後、選票の多かった句から相互選評を行いました。
互選による得票順……( )内は、選数。
灯が燈る秋の夕昏古書の街 真砂 (4)…城下講師選
(添削)古書街に灯りのともる秋の暮
反抗の黙ながき子や秋灯 孝枝 (3)…城下講師選
鰯雲母の小言の懐かしさ 博通 (2)…城下講師選
疲れたか手摺りに止まるあきあかね 匡 (2)
風吹きて追い抜く影に落ち葉かな 南行 (2)
渋柿も老いて我が身も甘くなり 修二 (2)
とりどりに菊あしらいの若き武者 匡 (2)
新米に鯛の切り身を箸踊る 博通 (2)
灯下親し子等食卓にて宿題す 孝枝 (1)…城下講師選
(添削)秋ともし食卓に子ら宿題す
風鈴を仕舞い忘れて秋寒し 修二 (1)
松茸飯みな頬垂れて釜の中 徹 (1)
東北本線ヌッと舞い入るアキアカネ 龍彦 (1)
路の辺の萩そよぐなか友見舞う 真砂 (1)
小鳥来る子等の巣立ちし狭庭へと 孝枝 …城下講師選
(添削)小鳥来る子らの巣立ちしこの庭に
背の子のふと重くなる鰯雲
本籍も墓も移して天高し
鳥渡る吾妻駒形厩橋
城下洋二 講師
会員投句
行く秋や心に響く魁夷の絵
唐朱瓜目にも鮮やかに太山寺
行く秋や逝く友ありて傘寿をと
大銀杏静かに舞い散る円明寺
いわし雲明日の予報は下り坂
冷たき雨残り一つの木槿かな
護摩供養真言富士に届きけり
白々と明ける紅葉や天の月
嵐去り傾ぐ欄干秋の月
メジロ来て蜜柑餌台賑やかなり
松島や秋雨に見る穏やかさ
紅鮭の目にしむ朝や柏木温泉
月あかり三鷹武蔵野吉祥寺
…………………………………………………………………………………
城下講師 総句評
〇季語の説明は要らない。
〇句友の理解力を信頼して、「説明的」にならないように。
〇今回は地名が多く出てきたが、地名を使うときは、多くの人が知っているものでその地名により喚起されるイメージがあるもの、或いは文字や言葉の面白さをもつものを効果的に使うこと。
〇字余りは、上五のところにもってくるとリズムが整えやすい。
〇俳句の表現は抽象的にならないように、言いたいこと感じたことを物に託して表現する。
句会の後、神楽坂界隈を散策……
神楽坂中ほどから……江戸、明治の面影の残る狭い路地に入ると……
神楽坂にある『相馬屋』は「原稿用紙」発祥の文具屋
山田洋二監督が仕事場として使っている旅館とか……
味わいのある神楽坂界隈でした……。
次回、「第9回蘇鉄の会」案内」
日時:2019年2月9日(土)12:00~
場所:「鴨正」(かもしょう)
〒104-0045 東京都中央区築地3丁目12−5
兼題:「梅」1句
冬又は春の季語にて3句 計 4句
投稿締め切り:2019年2月3日(日)午後6時
送付先;メールアドレス:sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
会費:五千円(昼食代含む)
以上
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