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(2020/07/28) 担当:菅野 修一(事務局、21期)
松山北高関東支部同窓会「北斗会」の皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。
ご承知のように新型コロナウィルス感染症は世界に広がり思いもかけない被害を及ぼしております。未だ予断を許さない状況でございます。
さて、本年の総会・懇親会を10月17日に予定し準備を進めてまいりましたが、大勢で集まることの危険性は10月になっても晴れそうもない状況であります。
現状では開催の見通しがつかず誠に残念ではございますが、事務局及び幹事会として開催中止の結論に至りました。開催を楽しみにしてくださっていた皆さまには申し訳なく思います。
次年度開催に向け会員の拡大、また関東における北高同窓のプラットフォームとしてニュースの発信に努めてまいりますので今後とも一層のご協力をお願い申し上げます。
また皆さまの懐かしいお顔に会えますことを楽しみにしています。
辛抱の日々が続きますがくれぐれもご自愛されますようお祈り申し上げます。
松山北高同窓会関東支部北斗会
会長 宮下永二
(2020/06/13) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第14回 蘇鉄の会 報告
2020年6月6日(土)第14回「蘇鉄の会」をWeb上にて開催いたしました。。
今回は、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、東京都は「緊急事態宣言」発令下にあり、予定の築地場外市場での開催を急遽変更し、Web上での開催となりました。
初めてのオンライン開催及び選考でしたが、外出自粛期間中は時間がたっぷりあり、投稿された一句一句を繰り返しゆっくり味わい楽しむことができました。
今回は、講師を含む投稿者9名、全36句の参加となりました。
講師選
兼題「五月雨」
特選句
五月雨や耳聡くなる眼を病めば 孝枝
並選句
五月雨や祇園芸妓は人力車 徹
五月雨や家族集まるオンライン 真砂
当季雑詠
特選句
若葉風面変わりして少年は 孝枝
恩師逝くお好きなアザミ咲いた夜 真砂
栴檀の花ほころびてふと論語 博石
並選句
初燕空を十字に刻みけり 博石
コロナ禍にミズスマシのごと宅配車 龍彦
花柄の手作りマスク五月晴れ 真砂
互選結果( )内数字は得票数
兼題「五月雨」
五月雨にユスラ眺めし幼き日 龍彦 (2)
五月雨や時代小説漁る日々 博石 (2)
五月雨や家族集まるオンライン 真砂 (2)
五月雨や耳聡くなる眼を病めば 孝枝 (1)
五月雨にマスクのお方と舫い傘 南行 (1)
五月雨や手塩にかけし薔薇香る 良一
五月雨や踵を濡らす帰り道 匡
五月雨や祇園芸妓は人力車 徹
当季雑詠
初燕空を十字に刻みけり 博石 (5)
若葉風面変わりして少年は 孝枝 (3)
蚕豆は偶にはうすく塩加減 徹 (2)
泰山木空に向かいて大輪花 まさ (2)
栴檀の花ほころびてふと論語 博石 (2)
残雪の路地奥たたずむ古地蔵 龍彦 (1)
春寒く在校生の声に泣く 南行 (1)
月見草昔遊んだ線路みち まさ (1)
春の空天守見下ろす鳶かな 南行 (1)
恩師逝くお好きなアザミ咲いた夜 真砂 (1)
篝火の川面に映えて鵜は踊る 徹 (1)
花菖蒲貴婦人のごと凛と咲き 孝枝 (1)
コロナ禍にミズスマシのごと宅配車 龍彦 (1)
雨うけてはなやぎゆれる十薬花 真砂 (1)
花柄の手作りマスク五月晴れ 真砂 (1)
春の雨花枝散らして描く絵文字 博石
薫風にコスモスゆらり長閑なり 良一
薫風や消えゆく雑踏影もなく 徹
人静か銀座通りは春の雪 南行
暗闇にひそかに香る檸檬かな 良一
夜の新樹吾を待つごとく門の傍 孝枝
夏帯や去年を想いし眺めおり まさ
公園に子らに負けじとホーホケキョ 龍彦
五月晴れ晴ればれ泳ぐ鯉のぼり 良一
城下講師講評
以上
栴檀の花
時代小説
山桜桃(ユスラ)の実
第15回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2020年9月12日(土)10:00~13:00
御題:兼題「月」(※)1句及び当季雑詠3句 計4句
(※)次回の兼題は「月一切」です。月はもちろん、盆の月、名月等々、歳時記に多く月の季語が載っていますが、どれでも構いません。(城下講師)
場所: 向島百花園(予定)
参加費:5千円
選評講師:城下洋二先生
参加申込:2020年8月30日(日)迄にお申込み下さい。
「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
※あらかじめメールにて俳句の投稿を受け付けます。
投稿締切:2020年9月5日(土)
投稿方法:兼題1句と当季雑詠3句
メールにてお送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
(2020/02/10) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第13回「蘇鉄の会」報告 及び次回開催案内
2020年2月8日(土)12:00より、築地にて第13回「蘇鉄の会」を行いました。
今回は、兼題「草餅」1句、当季雑詠3句の投句、講師を含む投稿者11名、全44句の参加となりました。
城下洋二 講師句
選句の結果は次の通り。
講師選句の結果
特選句
兼題「草餅」……なし
当季雑詠
初春や打ちましょうかと女流棋士 修二
冬うらら甍連なる大嘗宮 博石
春夕焼けポンポン船は潮に乗り 徹
初詣合格祈願の絵馬納む 孝枝
並選句
兼題「草餅」
幼子の大口あけて蓬餅 真砂
当季(冬又は春)雑詠
神宮の大き静寂や淑気満つ 孝枝
ふかふかの雀も遊ぶ冬日向 南行
堀端を廻るトラムや春立ちぬ 真砂
囀りの天に到るか高尾山 真砂
互選の結果
兼題「草餅」
長閑なり草餅食って茶をいっぷく 良 (3)
草餅や香り懐かし母の味 まさ (2)
幼子の大口あけて蓬餅 真砂 (2)
蓬餅夢追い駆けた野原かな 南行 (1)
祖母の味苦き懐かし蓬餅 博石 (1)
草餅や一つを残し遺影の母 徹
神苑や草餅作る蓬摘む 孝枝
草餅の香を懐かしむ昼下がり 徹一
よもぎ餅母命日ぞ仏壇へ 龍彦
草餅を取り上げ眺め戻し置き 修二
当季(冬又は春)雑詠
ふかふかの雀も遊ぶ冬日向 南行 (4)
春夕焼ポンポン船は潮に乗り 徹 (3)
冬うらら甍連なる大嘗宮 博石 (2)
野に遊び春の香りを身に纏う まさ (2)
囀りの天に到るか高尾山 真砂 (2)
桃節句りんまんしょゆ餅母の顔 龍彦 (1)
園児らの寒気に負けぬ笑い声 徹一 (1)
故郷の勝岡神社初詣 良 (1)
ツバメの巣軒先仰ぎ戻り待つ 修二 (1)
満天星の花を飾りの石灯籠 真砂 (1)
白き息車椅子押す老いた夫 博石 (1)
初春や打ちましょうかと女流棋士 修二 (1)
春筍に鍋いっぱいの笑顔かな 龍彦 (1)
初参り並ぶ寒さに月ひとつ 南行 (1)
汽笛音暫し戯れ土筆摘む 徹 (1)
身をちじめやがて来る春待つ蕾 修二 (1)
神宮の大き静寂や淑気満つ 孝枝 (1)
初詣合格祈願の絵馬納む 孝枝
初富士やたたなつく雲したがえて 孝枝
せいこ蟹外子内子と舌鼓 南行
どんど焼き火の粉と道連れ願いづこ まさ
二の酉や手締め手拍子華やぎて 博石
節分や豆の数だけ歳を取り まさ
衣更着の装い決めた朝の富士 徹一
三浦では七草粥を振舞われ 徹一
冬空に飛行機雲や一直線 良
初孫の祝い膳なり道後の湯 南行
堀端を廻るトラムや春立ちぬ 真砂
城下講師講評
※「りんまん」「醤油餅」とは、愛媛県松山市や北条市近辺で桃の節句頃に、上新粉を材料に各家庭で作られた蒸し餅。
現在は、松山市西一万町にある「いち万堂」にて手作り品が販売されているとのことです。(画像は、「いち万堂」ホームページから)
りんまん
しょうゆ餅
豊洲・築地に精通されている宮下さんのご案内で、築地場外市場界隈を見学しました。
波除神社
築地場外市場
更地になった築地市場跡
昭和時代の面影の残る築地の一画
築地6丁目の公園
第14回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2020年6月6日(土)10:00~13:00
御題:兼題「五月雨」1句及び当季雑詠3句 計4句
場所: 築地場外市場アトリウム
参加費:5千円
選評講師:城下洋二先生
参加申込:2020年5月30日(土)迄にお申込み下さい。
「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
※あらかじめメールにて俳句の投稿を受け付けます。
投稿締切:2020年5月31日(日)
投稿方法:兼題1句と当季雑詠3句
メールにてお送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
(2019/11/12) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第12回 蘇鉄の会 報告
2019年11月09日(土)13:00より、JR国分寺駅南口より徒歩2分の「殿ヶ谷戸庭園」(国分寺市南町)にて第12回「蘇鉄の会」を行いました。
殿ヶ谷戸庭園 略図
「殿ヶ谷戸庭園」は国分寺駅前徒歩2分の地にあり、駅周辺のビルや繁華街の中にある文字通りの別天地。武蔵野段丘南縁の「国分寺崖線」と呼ぶ段丘崖とその礫層から流れ出る湧水と池、自然の雑木林と平地を活かした広さ21,123.59㎡の庭園です。大正2年、江口定條(えぐちさだえ:三菱合資会社社員)がこの地を「随宜園」と命名して別荘とし、昭和4年、岩崎彦彌太(三菱合資会社取締役)が江口家から買取り、昭和9年に本館を和洋折衷の屋敷に建て替え、断崖上に紅葉亭を建築、崖線の湧水池と雑木林、平地部の芝生園を結んで回遊式庭園を完成させました。昭和40年代、国分寺駅周辺の開発計画に対し、保存を願う住民運動により、東京都が買収、整備して都立の有料庭園として保存、平成23年9月21日、「殿ヶ谷戸庭園(随宜園)」として国の名勝に指定されました。
今回は、講師を含む投稿者10名(当日出席8名)、全40句の参加となりました。
城下洋二 講師 句
城下講師講評
1.全体にいい俳句が多くありました。
2.俳句は詩であり、理屈ではありません。
言いたいことをすべて言ってしまうと、読むほうに味わう余韻がなくなってしまいます。
言い過ぎないことが大切です。
3.字余りの句が散見されますが、助詞の使い方や他の表現で解消されるものも多々あります。
推敲してください。
4.俳句は基本的に定型詩なので韻律が大切です。
どうしても字余りになるときは上五を字余りにすると韻律が整えやすいです。
・今回特選に選んだ句は作者の実感がこもっており、季語が生きていると思います。
講師特選句
天高し帳開きて高御座 博通
秋深し故郷の土地売却す 良一
蚯蚓鳴く話途切れしベランダに 龍彦
シルバーパス初めて手にし時雨かな 真砂
講師添削〇句
衣被妻とさかづき重ねけり 龍彦
故郷の身内そろいぬ菊膾 真砂
互選句/( )内は選数
兼題:「時雨」
しぐぐるや右へ左へパス回す 博通 (2)
エンドウの種まきしたし時雨まつ 良一 (2)
シルバーパス初めて手にし時雨かな 真砂 (2)
落ち葉浴び迫れる時雨に耳澄ます 龍彦 (1)
竹林は時雨をあつめ相合傘 徹
初時雨届かぬ先の国後島 修二
粧いて橅の林は時雨かな 南行
しぐれ煮を炊きて夕餉の膳に添え 匡
泣き濡れて時雨に濡れた通夜の道 徹一
季題:
天高し帳開きて高御座 博通 (3)
庭掃いて箒の筋目に散るもみじ 匡 (3)
秋祭りもんといでやと友が言う 修二 (3)
流灯や迷い火ひとつ見え隠れ 博通 (2)
鈴なりの柿朱にひかり人を待つ 真砂 (2)
螺鈿琵琶響く調べや秋深し 博通 (2)
秋深し故郷の土地売却す 良一 (1)
秋晴れの湿原エゾ鹿見つめ合い 修二 (1)
台風の落とす怒りや地は叫ぶ 徹 (1)
澄み渡る空の下には舞う紅葉 徹一 (1)
蚯蚓鳴く話途切れしベランダに 龍彦 (1)
年の瀬や特急走る予讃線 良一
雁が音の声聞く頃や空の棹 匡
えいえんのやちぐさかほるえいえんに 徹一
老いたるや鞭打つ暑さ秋いずこ 南行
木太刀手に月下の木立踏み入りぬ 龍彦
秋茜やっと番いてどこに消ゆ 徹
これでもかこれでもかとぞ台風が 徹一
衣被妻とさかづき寒夜かな 龍彦
秋の空銀杏の古木円明寺 良一
すれ違う化粧仄かに秋日和 南行
煙立ちとうきび焼くや日暮れ刻 匡
寒暖差ソメイヨシノの秋に咲く 徹
秋茄子の藍濃く光る谷中店 真砂
天高くレースを被る富士の山 南行
掃き納め柱のキズに思い馳せ 修二
故郷より身内そろいて菊膾 真砂
殿ヶ谷戸庭園 「紅葉亭」にて
第13回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2020年2月8日(土)12:00~15:00
句題:兼題「草餅」1句及び当季(春)雑詠3句 計4句
場所: 「鴨正」(東京都中央区築地3-12-5 小山ビルB1)
参加費:5千円
選評講師:城下洋二先生
参加申込:2020年2月1日(土)迄にお申込み下さい。
「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
※あらかじめメールにて俳句の投稿を受け付けます。
投稿締切:2020年2月4日(火)
投稿方法:兼題「草餅」1句と当季雑詠3句(春の季語)
メールにてお送り下さい。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付又はメールべた打ちでもOK。
(2019/09/02) 担当:菅野 修一(事務局、21期)
10月5日、東京の中心で「澄みたる瞳」を歌いましょう!
松山北高オクトーバーフェストにご参集あれ!
■ イベント:
・「オンプラ・ゾリステン」の歌声で盛り上がりましょう!
■ 日時:2019年10月5日(土)
・受付:12時40分~
・総会&懇親会:13時~15時30分
■ 会場:音楽ビヤプラザ「ライオン」銀座店
・電話03-3573-5355
・東京都中央区銀座7丁目9-20
・銀座ライオンビル5F
■ 参加費:男性8,000円 女性6,000円
・30代は、3,000円
・10代、20代は無料です!
■ 年会費:2,000円
(学生の皆さんは、年会費は免除です)
(ご夫婦、親子の場合、ひと家族で2,000円です)
■ 交通のご案内:
・東京メトロ銀座線・丸の内線
・日比谷線「銀座駅」A3出口より徒歩3分
・JR「新橋駅」より徒歩8分
・JR「有楽町駅」より徒歩10分
■ お問い合わせ先:
松山北高同窓会関東支部「北斗会」事務局:
〒104-0045 東京都中央区築地3-12-3 WELL2ビル2階
フェリック株式会社内
・メールアドレス:matsukita.hokuto@gmail.com
■ 出欠のご連絡:
・9月15日までにご連絡お願いします。
・当日申込も結構です。
(2019/08/12) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第11回 蘇鉄の会 報告
2019年8月10日(土)12:30より、立秋を迎えたとは言いながら、日差し強く気温35度の蒸し暑い中、樹々欝蒼と繁り蝉しぐれも賑やかな小石川後楽園の「函徳亭」にて、第11回「蘇鉄の会」を開催しました。
兼題「残暑」または「秋暑し」1句
当季雑詠 3句
参加者 11名
満腹の腹撫でてをる残暑かな
畑仕事終へて土用の蜆汁 白扇や棋士の野太き墨の痕 日のめぐみ風のささやき青葡萄 城下洋二 |
【 選評結果】
講師選
<兼 題>
家建てる音こだまして秋暑し 博石
<当季雑詠>
1席
水仕の手止めて黙祷原爆忌 孝枝
菩提寺のひかり遍き大賀蓮 龍彦
月蒼く雲なだれ落つ天狗岩 龍彦
2席
墨すれば墨香り立つ終戦日 孝枝
ひまわりよ太陽めざせ添え木あて 修二
参加者選(互選数)
<兼 題>
蒸し暑きむしろの匂い残暑かな 南行 (3)
潮満ちて残暑の夕日瀬戸に暮る 徹 (2)
残暑日に電柱の影渡り行き 修二 (1)
散歩道木陰を求める残暑かな 良 (1)
湯上りに水茄子歯に沁む残暑かな 龍彦 (1)
風薫る墨田の下り鴎寄る 博石 (1)
黒き富士朝陽に映えて秋暑し 一徹 (1)
秋暑し参道を行く異邦人 孝枝
日あし伸び我が身の影はモンスター まさ
腹見せて猫大の字に秋暑し 真砂
<当季雑詠>
反抗の黙永き子や青葡萄 孝枝 (3)
ひまわりよ太陽めざせ添え木あつ 修二 (3)
墨すれば墨香り立つ終戦日 孝枝 (2)
梅雨晴れや眉太く見ゆ帰国会 龍彦 (2)
通学の汗ばむ顔に百日紅 一徹 (2)
夏祭り提灯片手にはしゃぐ子ら まさ (2)
梅雨晴れ間浮きたる亀の飛び石に 徹 (2)
老いの日々風船かずら揺るるごと 博石 (1)
夏来たりプールに響く子等の声 真砂 (1)
長梅雨に心も折れる老いの朝 一徹 (1)
水撒きの滴に濡れる酔芙蓉 まさ (1)
山盛りの塩投げ上げて夏相撲 博石 (1)
歳重ね盆も巡りて今日あるを 徹 (1)
七夕や懸けたる願い忘れまじ 徹 (1)
水仕の手止めて黙祷原爆忌 孝枝 (1)
盆帰り鍋焼きうどん日切焼き 一徹 (1)
梅雨空に負けじと今日も球の音 良 (1)
菩提寺のひかり遍き大賀蓮 龍彦 (1)
夕風にふわりと朱き烏瓜 真砂 (1)
秋蝉の響き渡るや神の森 真砂 (1)
迎え火を早くに点けて故人待つ まさ
グラジオラス雨に打たれて首垂れる 博石
ミニトマト色鮮やかに味もよし 良
どしゃぶりに別れを惜しむ夏の墓 南行
月蒼く雲なだれ落つ天狗岩 龍彦
天の川宇宙の神秘夢を追う 修二
年いちど余韻に浸る鱧の鮨 南行
突然にホトトギス啼く高らかに 良
初夏の風心を癒す足湯かな 南行
紫陽花に招ばれた皆の婉な顔 一徹
城下洋二講師選評:
季語の使い方については今回も、「季重なり」や「季跨り」などが見られた。また、情緒的な言葉を避け、情景だけを述べる。説明は控えめにして皆の共感を得やすい具体的な表現にするなど、写生を心がける。
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第12回「蘇鉄の会」ご案内
次回の第12回蘇鉄会の内容は下記の通りです。
開催予定:2019年11月9日(土)
1.兼題:「時雨」1句/当季雑詠(秋又は冬…立冬=11/8)3句……全4句
2.選評講師:城下洋二先生
3.開催場所:東京都立殿が谷戸庭園 紅葉亭 (国分寺市南町2-16)
4.開催日時:2019/11/9日(土)13時~16時30分
5.集合場所&時間:JR中央線国分寺駅改札口 12時45分
6.会費:4,000円
7 .交通:JR中央線国分寺駅下車
8. その他:入園料別途(70円)
尚、世話方は12時に国分寺駅に集合し、駅地下のマルエイで買い物。
参加申込:2019年11月2日(土)迄にお申込み下さい。
※「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
投稿締切:2019年11月2日(土)
投稿方法:自作句=兼題1句、当季雑詠3句をメールにてお送り下さい。
※上記締め切り期限までにメールにて投句を受け付けます。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです
(2019/05/13) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第10回 蘇鉄の会 報告
2019年5月11日(日)13:00より、新緑の輝く「向島百花園」御成の間にて、第10回「蘇鉄の会」を行いました。
「向島百花園」は墨田区東向島三丁目にあり、江戸の町人文化が花開いた文化・文政期(1804~1830年)に骨董商を営んでいた佐原鞠塢(さはらきくう)により、交遊のあった江戸の文人墨客の協力を得て、旗本多賀氏の元屋敷跡に360本のウメを主体に梅園として造庭され、その後、詩経や万葉集などの中国や日本の古典に詠まれている植物を集め、「四季百花の乱れ咲く園」となったということです。
また庭内には、松尾芭蕉に心酔していたという酒井抱一設計による数寄屋造りの「御成座敷」が造られ、将軍はじめ身分の高い武家や僧侶が来園し、季節の花を観賞したということです。
今回は五月晴れの新緑輝く百花繚乱の中、「御成座敷」にての句会となりました。
兼題「風薫る」1句
当季雑詠 3句
投句参加11名(当日2名欠席)
……………………………………………………………………………
講師選
<兼 題>
風薫る遊覧船で観る都 修二
<当季雑詠>
校庭の桜一本暮れ残る 孝枝
蝉塚や切り立つ岩になごり雪 南行
大凧のどよみの中に落ちにけり 龍彦
大皿に瀬戸の鯖寿司十連休 真砂
…………………………………………………………………… ……
参加者選(互選数)
<兼 題>
風薫る遊覧船で観る都 修二 (3)
粟井坂トンネル抜ければ風薫る 龍彦 (2)
風薫る朝の挨拶遍路道 南行 (2)
薫風に令和の時や満ち充ちて 毅 (1)
風かおる昔を偲ぶ苔の道 まさ (1)
風薫る墨田の下り鴎寄る 博石 (1)
十五歳壁張り替えて風薫る 真砂 (1)
風薫る令和の御代を待ち侘びる 徹一
風薫る人波幾重交差点 孝枝
むせかえる庭のジャスミン白い花 良
<当季雑詠>
校庭の桜一本暮れ残る 孝枝 (3)
春雨や濡れて山門初遍路 南行 (3)
雨降りて膝に五月の猫眠る 真砂 (3)
大皿に瀬戸の鯖寿司十連休 真砂 (3)
溢れ来る新緑の木々窓越しに 孝枝 (2)
菊づくり穀雨の土に茎を挿す 博石 (2)
はつなつや片瀬江ノ島かたぐもり 龍彦 (2)
蝉塚や切り立つ岩になごり雪 南行 (2)
大凧のどよみの中に落ちにけり 龍彦 (2)
迷い込むムーミンの谷山笑う 博石 (2)
弥谷寺登る手摺りに蝸牛 南行 (1)
さらぬだに舞い散る桜歳思い 修二 (1)
春惜しみ憤怒の不動眼に涙 博石 (1)
川蝉の瞬を撮らへし皆発ちぬ 毅 (1)
春の鳥葉隠れの虫息ひそめ まさ (1)
懐かしい故郷の香り檸檬花 良 (1)
ものの芽をあまた育む神の森 孝枝 (1)
欲を出しあちらこちらで花疲れ 徹一 (1)
平成を洗い流すか春の雨 徹一 (1)
春愁へ旅愁を加え京泊 孝枝
赤白とつつじ満開遊園地 良
湯浴みの児ら輝く瞳花のもと 毅
川筋に沿って伸びたるシャガの道 まさ
桜下に三二二輪と乗り重ね 修二
夏立つやセーター素肌に纏う娘も 龍彦
今日もまた巣箱に励む四十雀 良
花浴びて桜トンネル通り抜け 修二
春の雨洗い流すか黄の砂塵 まさ
川床涼み隣の川床は舞妓と宴 毅
連休の千代田赤坂ヤマボウシ 真砂
城下洋二講師選評:
季語の使い方に留意。1句の中に「花」と「桜」、「懐かしい」と「故郷」など意味のダブりや、「春」と「黄砂」など季語のダブり、「菊」(秋)、「穀雨」(春)、「茎を挿す」(夏)など、異なる季節を表す語の混在などが見られる。また、“動く季語”=「五月の~」などの使い方には注意。「遍路」は春の季語、上の句の「春雨」は「小糠雨」にするなど…。
次回案内 |
第11回「蘇鉄の会」ご案内
日時:2019年8月10日(土)12:30~16:00
場所: 小石川後楽園 集会場「函徳亭…蓬莱の間」(東京都文京区後楽一丁目)
選評講師:城下洋二先生
御題:兼題…「残暑」1句
「当季雑詠(夏又は秋の季語)」3句
参加費:5千円
入園料は別途、65歳以上150円(一般300円)
参加申込:2019年8月3日(土)迄にお申込み下さい。
※「蘇鉄の会」会員10名は既に予約数に入っています。
欠席される場合は上記期日までに、下記長島までご連絡下さい。
投稿締切:2019年8月3日(土)
投稿方法:自作句=兼題1句、当季雑詠3句をメールにてお送り下さい。
※上記締め切り期限までにメールにて投句を受け付けます。
sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
ワード文書でファイル添付でも、メールべた打ちでもOKです
会場までの交通案内
交通:都営地下鉄大江戸線「飯田橋」(E06)C3出口下車 徒歩3分
JR総武線「飯田橋」東口下車 徒歩8分
JR総武線「水道橋」西口下車 徒歩8分
東京メトロ東西線・有楽町線・南北線「飯田橋」(T06・Y13・N10)A1出口下車 徒歩8分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」(M22・N11)中央口下車 徒歩8分
(2019/02/11) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第9回「蘇鉄の会」 報告
平成31年の「蘇鉄の会」の初句会(通算9回)は、雪がちらつく2月9日(土)12:00より築地の「鴨正」にて開催しました。
兼題「梅」の他、投句は各3句、併せて全36句を互選により梅の句1句、季節の句を3句ずつ選び、票の多かった句から相互選評を行いました。
互選による得票順……( )内は、選数。
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兼題「梅」の句
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夜の梅去るたましひの残り香か
城下洋二
清流に老梅一つ香り聞く 南行 (3) 城下講師選
梅が香やおもいのままに我が径を 徹 城下講師選
過ぎ去りし思い出起こす梅まつり まさ (2)
梅の花かほる朝に院を出る 徹一 (2)
庭隅の忘れ咲きたり梅小花 修二 (2)
梅の香や青春の頃淡き恋
寒梅の蕾に秘めし命かな
車窓に紅白満開梅の花
梅が枝にしばしとどまり旅立ちぬ
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【季節の句】(冬または春)
煤逃げの咎は身に降る独り者
都鳥風にあふられつつ寄り来
夕空に枯木の影と三日月と
城下洋二
さてもかな去年の誓いを眺めけり 徹 (3)
豆まきの声の響きに時うごく まさ (3)
親子猫春陽溜まりに丸くなる 真砂 (3)
陽だまりの青がまぶしいいぬふぐり まさ (3)
風花や幸福地蔵に手を合わせ 南行 (2)
見上げれば凍て星ひとつ月は西 博石 (2)
みかん生る満天の星仰ぐごと 龍彦 (2)
初春に思いを馳せる来たる古希 徹一 (2)
朝ぼらけ比叡の山は雪桜 南行 (1)
立春にようやく上衣富士の山 徹一 (1)
冬空に聳え立つなり石鎚山 良 (1)
あんこ餅一つだけよと手を合わす 修二 (1)
温暖化季節忘れし帰り花 博石 (1)
十二歳どう生きるかを選ぶ春 真砂 (1)
睨みおる牛いで来たる冬木立 龍彦 (1)城下講師選
冬日向ゆく平成を惜しみつつ 博石 城下講師選
新築や檜の香りお正月 良 城下講師選
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(その他、会員投句)
鏡餅焼きて今年の願かける
鷽替えの朝に点滴進む老い
初暦西暦和暦新元号
時を染め散りゆく枯れ葉空蒼く
強風に耐えて煌めく寒椿
インフルにうなされ夢も楽しみて
故郷の丸餅思う年の暮れ
ケーキ節(せち)平成掉尾を飾るかな
水俣の甘夏かおる一周忌 故石牟礼道子氏を偲んで
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次回、第10回「蘇鉄の会」案内
日時:2019年5月11日(土)13:00~
場所:向島百花園 (〒131-0032 東京都墨田区東向島3丁目18-3)
兼題:「風薫る」1句
春又は夏の季語にて3句 計 4句
投稿締め切り:2019年5月5日(日)午後6時
送付先;メールアドレス:sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
会費:五千円(昼食代含む)
(2018/11/11) 担当:長島 公子 (事務局、19期)
俳句同好会 第8回 蘇鉄の会 報告
2018年11月9日(土)12:00より、飯田橋駅近くの千代田区富士見町2丁目「ルノアール飯田橋西口 会議室」にて第8回「蘇鉄の会」を開催しました。
今回の投稿は9名から各3句ずつ全27句(当日1名欠席)、そして城下講師から3句いただきました。
互選によりそれぞれ3句ずつ選んだ後、選票の多かった句から相互選評を行いました。
互選による得票順……( )内は、選数。
灯が燈る秋の夕昏古書の街 真砂 (4)…城下講師選
(添削)古書街に灯りのともる秋の暮
反抗の黙ながき子や秋灯 孝枝 (3)…城下講師選
鰯雲母の小言の懐かしさ 博通 (2)…城下講師選
疲れたか手摺りに止まるあきあかね 匡 (2)
風吹きて追い抜く影に落ち葉かな 南行 (2)
渋柿も老いて我が身も甘くなり 修二 (2)
とりどりに菊あしらいの若き武者 匡 (2)
新米に鯛の切り身を箸踊る 博通 (2)
灯下親し子等食卓にて宿題す 孝枝 (1)…城下講師選
(添削)秋ともし食卓に子ら宿題す
風鈴を仕舞い忘れて秋寒し 修二 (1)
松茸飯みな頬垂れて釜の中 徹 (1)
東北本線ヌッと舞い入るアキアカネ 龍彦 (1)
路の辺の萩そよぐなか友見舞う 真砂 (1)
小鳥来る子等の巣立ちし狭庭へと 孝枝 …城下講師選
(添削)小鳥来る子らの巣立ちしこの庭に
背の子のふと重くなる鰯雲
本籍も墓も移して天高し
鳥渡る吾妻駒形厩橋
城下洋二 講師
会員投句
行く秋や心に響く魁夷の絵
唐朱瓜目にも鮮やかに太山寺
行く秋や逝く友ありて傘寿をと
大銀杏静かに舞い散る円明寺
いわし雲明日の予報は下り坂
冷たき雨残り一つの木槿かな
護摩供養真言富士に届きけり
白々と明ける紅葉や天の月
嵐去り傾ぐ欄干秋の月
メジロ来て蜜柑餌台賑やかなり
松島や秋雨に見る穏やかさ
紅鮭の目にしむ朝や柏木温泉
月あかり三鷹武蔵野吉祥寺
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城下講師 総句評
〇季語の説明は要らない。
〇句友の理解力を信頼して、「説明的」にならないように。
〇今回は地名が多く出てきたが、地名を使うときは、多くの人が知っているものでその地名により喚起されるイメージがあるもの、或いは文字や言葉の面白さをもつものを効果的に使うこと。
〇字余りは、上五のところにもってくるとリズムが整えやすい。
〇俳句の表現は抽象的にならないように、言いたいこと感じたことを物に託して表現する。
句会の後、神楽坂界隈を散策……
神楽坂中ほどから……江戸、明治の面影の残る狭い路地に入ると……
神楽坂にある『相馬屋』は「原稿用紙」発祥の文具屋
山田洋二監督が仕事場として使っている旅館とか……
味わいのある神楽坂界隈でした……。
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次回、「第9回蘇鉄の会」案内」
日時:2019年2月9日(土)12:00~
場所:「鴨正」(かもしょう)
〒104-0045 東京都中央区築地3丁目12−5
兼題:「梅」1句
冬又は春の季語にて3句 計 4句
投稿締め切り:2019年2月3日(日)午後6時
送付先;メールアドレス:sato-nagashima@coast.ocn.ne.jp
会費:五千円(昼食代含む)
以上
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